大学生就職率の推移状況について

2012年度大卒者の就職率が発表されましたが、93.6%という結果が出てきました。
この数字だけを見ますと、前年度と比較すると若干の回復傾向にあるようです。

就職率:93.6%
①大学卒業者数:55万人
②就職希望者数:38万1000人
③就職者数:35万6000人
(厚生労働省と文部科学省による調査結果)

ただ、この数字につきましては、【③就職者数】を【②就職者希望数】で割った値、すなわち、
356,000÷381,000×100=93.6%
ということになっており、単純に大学生の9割以上が就職できているわけではありません。

就職者希望数をどのようにカウントするかによって、数値にも大幅な違いが出てきます。

単純に、大卒者全体の就職率ということでいえば、
356,000÷5500,000=64.72
ということで、64%というのが実際の数値になります。

これは計測の方法によって違ってきますが、就職氷河期といわれておりますように、
93.6%の数字で安心せず、64%のつもりで心して就職活動に望むようにしましょう。

ですので、あくまで建前上の数値ということにはなりますが、
ここ数年の大学卒業者の就職率の推移は以下のようになっております。

また、これ以前の就職率は以下のようになっております。