アベノミクスにより就職率が改善か?

当サイトでは2012年までの就職情報についてご紹介しておりましたが、2012年の冬からはじまったアベノミクスにより、2013年、2014年と徐々に学生の就職状況は改善してきております。

卒業後の入社時の4月1日時点での就職率が2013年が93.9%、2014年が94.4%と軒並み高い数字を記録しております。

中小企業ではまだ景気の回復が実感されていないものの、大手輸出企業は円安により業績を伸ばしており、新卒求人の改善につながったものと思われます。

また、東京オリンピック開催やリニア新幹線の開設決定を機に、建設業界をはじめ、深刻な人手不足となっている業界などもあり、労働力不足を移民によって賄おうという動きもではじめています。

3年連続の就職率改善となっている状況のなか、2015年3月卒業の学生の就職状況もさらに大幅に改善しており、ここ数年で最高の伸び率が期待されているところです。2015年度の就職状況は売り手市場といってもよいでしょう。

しかしながら、4月の消費税増税の影響により、GDPが予想以上に減少しており、アベノミクスに暗雲が立ち込めております。消費税のさらなる増税も1年半の先延ばしをし、実質的な景気でいえば回復してきているとは言い難い状況です。

今後、消費税の影響による消費の冷え込みが想定以上に大きなり、仮にアベノミクスが失敗してしまったとしたら、2016年度からは再び就職氷河期へと再突入してしまう可能性も出てきました。現在、大学3年次の学生の方はまだまだ依然として予断の許されない状況になっております。