平成26年度大学卒業者の就職率(平成27年3月卒業者)

平成27年3月に大学を卒業した学生の就職状況は、例年、5月中旬に発表される予定となっています。年度でいえば、平成26年度ということになりますが、以下のスケジュールで発表される予定です。

■発表時期

平成26年10月1日時点の状況 → 11月14日済み(就職内定率68.4%)
平成26年12月1日時点の状況 → 1月20日済み(就職内定率80.3%)
平成27年2月1日時点の状況 → 3月20日済み(就職内定率86.7%)
平成27年4月1日時点の状況 → 平成27年5月中旬(予定)
(…就職内定率:大卒のみで短大、専門学校等は含まず。)

おそらくは来週中、もしくは再来週にずれ込むかもしれませんが、平成27年4月1日時点での結果が近日中に発表されることでしょう。

4年連続の増加になりますが、最終的には96%ごえになるかどうかというせめぎ合いになるものと予想しております。僕個人の予想ではズバリ97%、もしくは96%とみておりますが、株高が持続している状況と学生の売り手市場であることを考えると、もっとインパクトのある数字が出てきてもおかしくありません。

来週あたり、文部科学省から発表された時点で、再度、就職率の結果を追記する予定でおります。乞うご期待!

平成27年4月1日現在 ~ 大学卒業者の就職率は96.7%へ

厚生労働省が文部科学省と共同で調査した結果によりますと、平成27年4月(平成26年度の大学卒業者)時点での就職率は、最終的に96.7%という結果になりました。前年比2.3ポイント上昇し、約7年ぶりの高水準になっております。当サイトでも事前に「ズバリ97%、もしくは96%」と予測しておりましたが、これはかなり精度が高い予測だったものと考えております。

ただし、注意したい点としましては、平成27年3月の大学卒業者が56万人に対し、就職希望者数が41万1千人という点です。この就職希望者数41万1千人のうち、実際に就職できた人が39万7千人で96.7%ということになりますので、希望していない人も含めますと、大卒者のうち、実際に就職した人は7割程度に留まるということがいえるものと思います。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000084862.html

この希望していない人の内訳は不明ですが、「大学院への進学」や「自営業」、あるいは「家事手伝い」などの人が該当すると思われますが、現在の状況は就職したい人はほぼ就職できるという、完全に売り手市場と考えてもよいかと思われます。

具体的な数字については、こちらのページにて統計が発表されておりますが、まだ平成26年度版は公開されてはいないようです。http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/002/002b/koumoku.html

当サイト管理人が独自に調査した結果では、過去最低の就職率は就職氷河期時代の平成15年の2003年卒(平成14年度)との認識でおります。 文部科学省によると、卒業者数が「544,894」に対し、就職者数が「299,925」との統計結果です。
参照:http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/002/002b/16/gif/100.gif

(注意:ウィキペディアでは2003年卒の卒業者数が「544,894」に対し、就職者数が「299,897」となっており、文部科学省の数字と 「28人」の誤差が生じておりますが、当サイトでは前者の「299,925」の数字を採用しております。)

2015年3月卒の正確な数字はまだ不明ですが、過去最低だった2003年と比較すると約10万人ほど就職者数が増加したと考えてもよいかと思われます。

2003年卒:卒業者数「544,894」 就職者数「299,897」
2015年卒:卒業者数「560,000」 就職者数「397,000」 (今回の速報値)

興味深い点としましては、就職者の絶対数が10万人ほど増えているのにもかかわらず、単に就職率のみを見た場合、2003年卒が92.8%、2015年卒が96.7%で、わずか3.9%しか違いがなく、たいした変化は生じていないという点です。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/05/h0509-1.html
けれども、学生さんの実感でいえば、就職状況は大幅に改善してきているものと思うのです。もっと実態に即した統計手法を確立すべきではないでしょうか?ボクはそう思います。

免責事項:各種の数字につきましては、可能なかぎり参照文献へのリンクを掲載しておりますが、正確な数字ではない可能性があります。予めご了承ください。)

2016年卒の就職率の予測

独自調査から2016年3月卒(平成27年度)の大卒就職率を予測してみますと、ズバリ96%後半、もしくは97%台を達成する可能性が高いと当サイトでは予測しております。おそらく、97%の前半台になるかと思いますが、リーマンショック前の96.9%ごえを達成できるかどうか、このあたりに注目が集まっていきそうです。