2006年度の学生の就職状況は売り手市場でした。
2006年~2008年にかけて、学生の就職状況はそれまでの氷河期から一転して売り手市場となりました。その後、2009年のリーマンショックによって景気が悪化する時期までは、良好な雇用状況に恵まれた時期ともいえます。
10月1日時点 | 12月1日時点 | 2月1日時点 | 4月1日時点 | |
2006年 | 65.8 | 77.4 | 85.8 | 95.3 |
しかし、既卒の中途採用は依然として厳しい状況が継続し、ワーキングプアと呼ばれる現象が社会問題化として顕在化するようになってきた時期でもあります。
ワーキングプアとは?
ワーキングプアというのは、労働して賃金を得てはいるものの、生活保護並みの収入にしかならなく、また非正規労働によって雇用環境も不安定なため、労働者ではあるものの、貧困状況から抜け出せない状態を指しています。
原因は小泉政権による派遣法の改正により、非正規労働者が急増したことにありますが、経済の停滞なども要因のひとつとして考えられています。
また、日本の就職の特徴として、新卒で正規雇用に付けなかった場合はその後もチャンスに恵まれない傾向があり、非正規雇用から抜け出せなくなるという実態もあります。
【2006年(平成18年)の主な出来事】
トリノ冬季オリンピック:2月10日、イタリアのトリノにて冬季オリンピックが開幕されました。
ワールド・ベースボールクラシック:3月3日、第1回ワールド・ベースボール・クラシックが開幕されました。
FIFAワールドカップ・ドイツ大会:6月9日、サッカーのワールドカップが開幕れました。
イラク・フセイン大統領の死刑執行:12月30日、イラクのフセイン元大統領の死刑が執行されました。